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「ポラクローム」フイルムの話 

ポラロイドの35㎜インスタントフイルム
 「ポラクローム」の話


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1983年ポラロイドは普通の35mmカメラに装填できる3種類のポラロイドフィルムを売り出した。

ポラクローム(カラー)やポラパン(モノクローム)といったフィルムで、専用の現像器で処理すると1-4分でカラーやモノクロームのポジ(スライド)が出来上がるというトータルシステムであった。

具体的には、
フイルムは、現像パックというものが含まれて小箱に入っており、撮影が済んだフイルムと現像パックとを専用のプロセッサーにかけて現像し、そのあとは専用のマウンターとマウントをつかって、最終のスライドフイルムができるというシステムということになる。

フイルムの透明度が低く、投影すると暗くなるとの評価もあったが、ある程度の需要もあったであろうし、ポラロイドは、インスタントのそれなりの時代を切り開いたといっても過言ではないと思う。

現像作業方法
1 撮影済みフイルムをカメラから取り出し、プロセッサーのふたを開けて、パトローネとフイルムについてきた現像パックを装填。
フイルム先端部と現像パックのストリップシートとを重ねあわせて、巻き 取りスプールの白いピンにセット。
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2 プロセッサーのふたを閉じる。
  レバーを押し下げふた面に表示された手順にしたがって、5秒間待つ。
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3 その後、現像ハンドルを時計方向に、府いる無が巻き取られるまでまわす。
  この段階で、ストリップシートに塗布された処理液が露光されたフイルムに密着し、現像が始まる。
  ポラクロームCS・ポラパンCRは60秒、ポラグラフHCは120秒
待つ
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4 指定の現像時間がすぎたら、レバーを元の位置に戻して、現像ハンドルを時計方向にまわす。
  この段階で、フイルムとストリップシートが巻き戻されながら、フイルム側の一部の層と余分な処理液とはストリップシートとともに、現像パック内に、フイルムはパトローネに巻き取られる。
  プロセッサーのふたを開いてパトローネを取りだす。
  現像済みフイルムは完全に乾いている。
  現像パックはそのまま廃棄
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5 パトローネをスライドマウンターにセットし、専用マウントを1枚ずついれる。
  つまみをまわすと、フイルムはガイドに沿ってマウント内に入る。
  駒の正しい位置をきめ、カッターで切り、マウントをとりだして、パチンと閉じて完了。
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発売発表当初は、当時の写真業界では、センセーショナルな出来事として、話題ともなり注目されたといってよいだろう。

フイルム
ポラカラーCS ISO40  デイライトカラーフイルム
      36枚撮り3,800円  12枚撮り2,700円
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ポラパンCT  ISO125 パンクロ 白黒連続階調の微粒子フイルム
      36枚撮り3,800円
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ポラグラフHC ISO400  パンクロ 白黒ハイコントラストフイルム
      12枚撮り2,700円
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関連機器類
プロセッサー    26,000円
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スライドマウンター  3,800円
マウント 100枚  1,500円


1989年さらに2種類のポラロイドクロームを発売し、充実するとともに、電動式プロセッサーの発売もして、システムの充実を図った。

なお、この時期に合わせて、フイルムのパッケージのデザイン変更とあわせ、品質の向上改良もされたのではないかと、考えられる。

この1989年は、消費税3%が導入され、従来の価格体系を見直した。

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フイルム(価格は税前)
ポラカラーCS ISO40  デイライトカラーフイルム
      36枚撮り3,650円  12枚撮り2,590円
ポラカラーHCP ISO40 ハイコントラストカラー
      12枚撮り2,590円
ポラパンCT  ISO125 パンクロ 白黒連続階調の微粒子フイルム
      12枚撮り2,590円  36枚撮り3,650円
ポラグラフHC ISO400  パンクロ 白黒ハイコントラストフイルム
      12枚撮り2,590円
ポラブルーBN ISO125  ブルースライド白黒フイルム
      12枚撮り2,150円


関連機器類の充実(価格は税前)
プロセッサー        26,000円
新製品 電動プロセッサー  48,000円
※1998年で販売終了
スライドマウンター      3,800円
新製品 照明付カッターマウンター 7,000円[1993年]
※スライドマウンターは1996年で販売終了
マウント 100枚  1,500円

このシステムの販売終了時期は不詳ですが、2002年1月に発刊された「2002日本カメラカメラ年鑑」までは、掲載されており、2002年までは販売されていたということではないでしょうか。

壊れたカメラが時計に変身 

壊れたカメラが時計に変身
LOMO fisheye2の時計
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青少年おもカメ倶楽部の活動のなかで、活躍した LOMO fisheye2 何故かシャッターがきれない。
SMENA 8Mのように、これは、レンズもはずせない、分解もできないから、修理もできないカメラ。
捨てるか、再生するかの2者択一。

かつて、SMENA 8Mを改造して、時計にしたことを思いだして、LOMO fisheye2 の時計作りをはじめました。
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SMENA 8M を改造した 初代の時計
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バッテリーの交換は、裏蓋をあけての作業ですから、手間がかかったものです。

手直しした2代目の時計
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レンズ部分をまわせばカメラボデイから、安易に時計部分をとりはずし、バッテリーと入れ替えは簡単に!

壊れたカメラはあるものの、無印良品で取り扱っていた時計が、いつの間にか取り扱い中止の廃番に・・・。

新たの時計を探しもとめて、見つけたのがキッカーランドで取り扱っているミニアラームクロックなるもの。
金色と銅色の2種類に若干違和感をもちながらも購入し、取り付けてみました。
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まあ、我慢できる範囲内ということに・・・。

最近になって、LOMO fisheye2 異変がおきて、使用不能に・・ということで、手元にあったこの銅色のミニクロックをとりつけてみたので、どうせなら色違いで金色も購入しようと探したら、シルバー色が新たに発売しているのをしり、数個購入。
LOMO fisheye2 のもともとが、シルバー色なので、これはピッタンコでした。
でも、無印良品で取り扱っていた時の約2倍の価格には、欲しいといわれても、躊躇してしまいます。

帰ってくる 富士フイルムのモノクロフイルム 

帰ってくる富士フイルムのモノクロフイルム
新生 NEOPAN ACROS 100Ⅱ 今秋発売発表
・ネオパンアクロス100Ⅱ
富士フイルム、うわさ通り、モノクロフイルムの販売を今秋再開するとのこと。

需要減少並びに原材料入手困難を理由に、モノクロフイルムを昨年秋に販売中止したけれど、愛好家からの要望と写真乳剤の代替え、製造工程の抜本的見直しをはかり、販売再開を決定した・・と。

新製品名は「ネオパンアクロス100Ⅱ」で、ブローニーフイルムと、35㎜フイルムの2種類を発売。

しかしながら、一度休んでしまった富士フイルムのモノクロフイルム、品質一図できたお客が、仕方なしにシーガルやイルフォードのモノクロフイルムを使い、その品質になれ、満足してしまったら、今更、富士フイルムに・・とは。

価格は未定とのことですが、カラーフイルムの価格大幅改定もありましたから、高額になると思っておいた方がよいのでしょうね。
アクロス100は、36枚撮り3本セットで、3500円くらいだったのか・・・(記憶が定かではないけれど・・・)
今度は、5000円近くになってしまうのでは・・と、危惧してみたり。。。。。。
シーガル100 36枚撮り1本700円くらい イルフォード100 36枚撮り1本900円くらいですから・・・。

大丈夫かな・・?と、心配していたら、案の定、いつものカメラ談義をする連中のなかに、モノクロで楽しんでいるという御仁がひとこと。
「今更、富士フイルムが再発売したって・・・」と。
さらに加えて、
「他の会社が継続製造しているのに、原材料の入手ができない との理由でやめたのは、要は製造したくなかったからだろうね・・・」と。
そして、さらに、
「いっそ、値上げどころか、シーガルなみにとはいわないけれど、イルフォードなみの価格に値下して出してくれれば、考え直してもよいが・・・」と。

ついつい、「仰るとおり!」と、言ってしまいました・・・。

話変わって、
昨年の春先 ほぼ45年ぶりに、モノクロフイルムの現像・プリントをして楽しもうかと思い、引き伸ばし機などの機材一式を手放すという知人から譲り受けることにきめていたけれど、富士フイルムのモノクロフイルム中止の噂を耳にし、いろいろと悩んだ末に、モノクロ処理をすることを白紙にしてしまいました。

あのときは、モノクロの階調を重視したプリントにチャレンジしようとの気持ちでしたが、でも、もう、モノクロプリント処理を楽しもうとの気持ちは うすれてしまいました。

                             子安でした

ブローニーフイルムのスプール 

富士フイルム ブローニーフイルムのスプールの変遷



おもカメ倶楽部の活動の中で、ブローニーフイルムを使うカメラといえば、「 LOMO DIANA +F」「 HOLGA」「 LOMO LUBITRL166」ということでしょう。
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そのブローニーフイルムのスプールに、今回は照準をあててみました。

いま、使われている富士フイルムのフイルムスプールは、プラスチック製のイージーローディングタイプのカメラへの装填がしやすい機能がついたものです。

さかのぼっていくと、このフイルムスプールは、最初に出したコダック製も含めて、金属製のスプールでした。

それでは、この富士フイルムのスプールの歴史をたどってみたいと思います。

富士フイルムがはじめて発売したブローニーフイルムは、1936年(昭和11年)に発売された富士クロームフイルム、富士ネオクロームフイルム、富士ネオパンクロマチックフイルムの3種類で、金属製のスプール(芯の部分は若干金属部分がみえるような薄い塗装)でした。
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そして、戦時体制下になるや、フイルムはもちろん統制されるようになりました。
戦後、1947年(昭和22年)にGHQは、突然ロールフイルムの生産中止指令をだしてきました。
この指令は、重点生産を要請されていたXレイフイルム用の資材がロールフイルムの生産に流用されているのではないかとの疑念がもたれたからです。

翌年1948年(昭和23年)には解除され、占領軍、官庁、新聞社などの需要先に優先しての出荷が認められ、FUJIFILM NEO PANCHROMATICが発売されました。
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このフイルムは、突然解除されたためか、フイルムスプールの芯に木材が使用されているものがあります。

そして、1950年((昭和25年)になると、一般用にフイルムを発売することも認められ、FUJI NEOPAN FILMが発売され、フイルムスプールの芯も真黒に塗布された金属製となりました。
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その後、アマチュア写真市場も活気をみせるようになり、1952年(昭和27年)には、FUJI NEOPAN SSフイルムを発売するとともに、フイルム感度の領域ををひろげ、 FUJI NEOPAN S FUJI NEOPAN SSS FUJI NEOPAN Fとラインナップをそろえました。
あわせて、この時には、フイルムスプールのデザインも縁をつけたりして 斬新なものに変えています。
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そして、富士フイルムは、その後、グリーンを基調とたパッケージに変わっていきました。

1958年(昭和33年)には、富士フイルムは、フジカラーネガティブフイルムを発売し、以降モノクロからカラーへの移行が顕著になってきました。

1971年(昭和46年)には、一般用カラーロールフイルムが輸入自由化され、市場での競争はますます激しさをまし、富士フイルムは、新しい写真技術と高度な製造技術によって、すぐれた微粒子カラーネガフイルムの開発に成功し、1974年にFUJICOLOR FⅡを発売しました。
この技術は、その後の世界初の高感度フイルム フジカラーFⅡ400につながったことはいまさらいうまでもありません。

なお、フジカラーFⅡ発売とともに、フイルムスプールは金属製からプラスティック製に変わりました。
005DSC4914フジカラーFⅡ

35㎜フイルムでは、カメラの開発にあわせて、カメラの構造を変えて、手動でフイルムを簡単にセットできる オートローディングシステムや、フイルムを差し込み裏ブタを占めるだけでよい イージーローディングシステムがすすんでいましたが、ブローニーフイルムの装填方法は変わらずの状態でした。

2000年(平成12年)になると、フイルムスプールの軸の内部にひっかけの爪ををつけたイージーローディング方式が採用されました。
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そして、今日では、このイージーローディング方式のフイルムスプールが続いていることになります。
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悲しいニュース 

富士フイルム 
写真フイルム製品 30%以上の値上げ


●おもカメプレミアム400

富士フイルムが、写真フイルム製品を6月1日【写真の日】から30%以上値上げすると、本日(5月9日)発表しました。

発色剤などの原材料や物流費が高騰しているというのがその理由。

国内の写真フイルムの約9割のシェアを握っているといわれる富士フイルムの今回の発表、フイルムカメラ愛好家にとっては、悲しいニュースとしかいえませんね。

値上げ対象品は次の通り
 135ネガフイルム          
   フジカラー 100  
   フジカラー SUPERIA PREMIUM 400
 レンズ付フィルム        
   フジカラー 写ルンです シンプルエース
 プロ用135ネガフィルム
   フジカラー PRO 400 H
 プロ用120ネガフイルム
   フジカラー PRO 400 H
   フジカラー PRO 160 NS
 135リバーサルフィルム
   フジクローム Velvia 50
   フジクローム Velvia 100
   フジクローム PROVIA 100F
 120リバーサルフィルム
   フジクローム Velvia 50
   フジクローム Velvia 100
   フジクローム PROVIA 100F
 CUTリバーサルフィルム
   フジクローム Velvia 50
   フジクローム Velvia 100
   フジクローム PROVIA 100F

※富士フイルムの写真フイルム製品の種類は、こんなに少なくなっていたのでした。

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追記
値上げだけではなく、販売中止のフイルムもありました。

販売中止対象品は次の通り (2019年12月予定)
 135ネガフイルム
  フジカラー SUPERIA Venus 800 27枚撮    
  フジカラー SUPERIA Venus 800 36枚撮
 レンズ付きフィルム
  フジカラー 写ルンです New Water Proof 27枚撮

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さらに、追記

富士フイルムは横暴、自分勝手とのことで、メールをメンバーの方からいただきましたので、ご紹介します。
フジカラーSUPERIA Venus800、写ルンですWater Proofを愛用されているとのことですが、それらの富士フイルムの紹介内容を先ずは記されていました。

 フジカラーSUPERIA Venus 800
  コンパクトカメラに最適!使いやすく失敗の少ない高感度フィルム。
  高感度常用フィルムです。
  NANO-STRUCTURED Σ GRAIN(ナノ・ストラクチャー・シグマ・グレイン)技術の
  導入により、ISO400レベルの粒状を維持しながら余裕の高感度を実現しました。
  このため、アンダーネガからもメリハリのあるプリントが得られ、第4の感色層により、
  色鮮やかで忠実な色再現をします。

 
 写ルンですWater Proof
  もっと楽しく、もっと深く水中でも写ルンです!
  水深10mまでの水中写真が手軽に楽しめる防水カバー付きの写ルンです。
  海やプールで大活躍。
  工事現場や雪の中でもOK!
  防水カバー付なので、水中だけでなく、ほこりの多い工事現場での記録や、
  雪の降っている中での撮影にもご使用いただけます。


新発売時から、今まで、こうやって紹介してきたのに、製造数量が少なくなったからといって、需要を掘り起こすことなく、葬り去ってしまうのは、如何なものでしょうか・・・と。

まったくもって、仰る通りと、思いましたので、紹介させていただきました。

                               子安でした。